歩いた時の膝の痛みー変形性膝関節症ー
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
金沢市のBivi接骨院の備前です。
今回は、歩いた時の膝の痛みの原因となりやすい、「変形性膝関節症」についてお話しさせていただきます。
変形性膝関節症は、中年以降の女性に多く発症すると言われています。
膝が痛いと感じることが中高年のほとんどが変形性膝関節症が原因の可能性があります。
本記事は、歩いた時に膝が痛いと感じる方に向けた「変形性膝関節症」についての記事となっております。
変形性膝関節症とは？
膝関節を作っている骨の表面には、関節を滑らかに動かしたり、衝撃を吸収するための軟骨があります。
変形性膝関節症は、膝のクッションの役割を担う軟骨がすり減って骨棘（とげ状の骨）ができ、骨が変形して痛みや膝に水がたまる症状のことをいいます。
それでは、変形性膝関節症について詳しく見ていきましょう。
変形性膝関節症の原因は？
変形性膝関節症は以下の要因が発症のリスクを上げると報告されています。
加齢
クッションの役割をする軟骨が、加齢とともにすり減ってしまい、関節がスムーズに動かすことができないために炎症を起こして痛みが発生します。
加齢とともにすり減った軟骨は再生しないので、進行を抑えるための処置が必要になります。
肥満
体重が増えることで、膝への負担が増します。
運動習慣や生活習慣を見直し、体重の増加に気を付けることが重要です。
筋力の低下
膝を支えている太ももの筋肉（大腿四頭筋）の筋力低下によって、膝の不安定感になり、負担が増してしまいます。
膝の痛みが強いときは安静も必要ですが、痛みが落ち着いてきたら、適度に身体を動かして筋力を維持することが大切です。
膝関節の既往歴（昔の怪我）
スポーツや転倒によって、膝関節内の靭帯組織や半月板などを損傷すると、変形性膝関節症の原因になります。
若い頃に膝の大きな怪我して一度は治っても、中高年以降になると変形性膝関節症に陥りやすいと言われています。
変形性膝関節症の症状は？
変形性膝関節症の主な症状は、痛みや膝に水がたまることです。
症状は、初期・中期・末期と症状が進むにつれ、膝の動きが制限される特徴があります。
初期の症状
椅子から立ち上がるときや歩き始めるときに膝の痛み
休めば痛みはなくなる
中期の症状
歩くと膝に痛みが走り、正座や階段の昇降が困難になる
膝の動作が不自由になる
末期の症状
膝の変形が目立ち、膝が真っ直ぐに伸びなくなる
日常生活に支障をきたす
変形性膝関節症の診断方法は？
変形性膝関節症の診断は、問診や触診を行い膝関節の内側の痛みや動きの制限、変形がないかなどを調べて判断します。
変形性膝関節症の重症度を確認するために活用されるのが、レントゲン検査です。
レントゲン検査では、関節軟骨のすり減り具合や骨の形の程度によって分類されます。
変形性膝関節症の治療は？
変形性膝関節症の治療は、症状の進行具合によって治療内容は変わりますが、基本的に痛みを軽減する治療を行います。
まずは膝関節に関係する筋肉の緊張を緩めて、炎症を減らしていくことを目標に治療します。
痛みを取り除くことを優先し、痛みが再発しない身体作りを行うことが大切です。
変形性膝関節症のリハビリは？
太もも（大腿四頭筋）やお尻（臀筋群）の筋力強化
膝が不安定な状態のままだと、膝に余計なストレスがかかり痛みが生じます。
そのため太ももやお尻の筋力をつけて、膝を安定させることが有効です。
痛みが酷いときに無理に行うと、かえって悪化することがあります。
その場合は、ストレッチなどで筋肉を緩めることが重要です。
膝にストレスの少ない動き方を練習
膝は正常であれば、曲げ伸ばしだけをする関節です。
そこに「捻じれのストレス」が加わることで膝のトラブルが起こります。
この捻じれのストレスは足や股関節の使い方に影響を受けます。
筋トレなどで、膝を曲げる時は、つま先と膝の向きが一直線になるように意識しましょう。
適度に身体を動かす
身体を動かすことで、全身の血流を促進し、身体の回復を早めることが期待できます。
水中ウォークやウォーキングなど、無理のない範囲で行いましょう。
最後に
変形性膝関節症は、痛みの原因を減らしていくことが大切です。
痛みを我慢する生活はもう終わりにしませんか？
当院は『元気に歩く為の接骨院』として、専門性を生かして、足もとから幸せを届けていくことを理念においています。
当院はあなたの症状を改善するために全力でサポート致します。
歩いた時の膝の痛みでお悩みの方は一度ご相談ください。
