Symptom
変形性股関節症
変形性股関節症の受傷原因は?
変形性股関節症のほとんどは、「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」が原因で発症します。
臼蓋形成不全とは、臼蓋と呼ばれる股関節の受け皿の部分が不完全な形成により、臼蓋が小さすぎる状態のこと言います。
ただし、自分が臼蓋形成不全であることに気づかずに年齢を重ね、中高年になり痛みがでる場合が多いです。
その他にも過度な関節運動や繰り返しの脱臼、体重の増加などがキッカケとなり、クッションの役割を担う軟骨に摩擦が生じて、軟骨がすり減り変形股関節症につながる場合もあります。
変形性股関節症の症状は?
変形性股関節症の症状は、股関節の痛みや歩き始めなどの動作に伴い、痛みがでるのが特徴です。
初期症状の頃は脚の付け根に違和感がある程度ですが、進行していくと立っていることや座っていても痛みが続き、夜寝ているときも痛みに悩まされます。
痛みが進行すると階段の上り下りが辛くなるほか、正座や靴下を履くことも難しくなるため、日常生活に支障をきたす可能性が高いです。
変形性股関節症の診断方法は?
変形性股関節症の診断方法は、問診と股関節の可動域チェック、レントゲン検査が基本です。
レントゲンを撮ることで、大腿骨頭と臼蓋のすきまを確認できます。
すきまを確認し、クッションとなる軟骨の有無や、骨の形の変化を確認しています。
変形性股関節症の一般的な治療は?
変形性股関節症の治療は、「保存療法」と「手術療法」の2つがあり、いきなり手術を行うということは少なく、保存療法からスタートします。
保存療法は、痛み止めを服用しながら股関節を動かす筋力トレーニングや、体重を落とすために食事指導で改善が見られます。
保存療法では改善が見られない場合に、手術療法を行うのが一般的な流れです。
変形性股関節症での当院の治療やリハビリは?
当院の治療としては、
・ラジオ波での筋膜リリース、筋間リリース、マッサージ
・股関節を含む、下肢の可動域訓練
・ストレッチ、筋力訓練(お体の状態に合わせて、プログラムを構成します)
・日常生活動作の訓練
・姿勢と動作チェック、動作訓練
・超音波観察装置(エコー)による経過観察
股関節に強い痛みがある場合は安静が必要ですが、長時間動かさずにいると、筋肉が固まり可動域が狭くなる原因となります。
患者さまの現時点での痛みや可動域、股関節周辺の筋力を踏まえた「ストレッチ」や「筋力トレーニング」などの運動療法をそれぞれの目標に合わせてプランを立てます。
運動療法は股関節疾患の予防にもなり、万が一手術を受ける場合でも、術後の回復にとても有効です。
最後に
変形性股関節症は、可動域を広げるストレッチや、筋力を上げるためのトレーニングが大切です。
当院は21時まで受け付けしております。部活帰りやお仕事帰りにご相談にいらしてください。