Symptom
アキレス腱断裂
アキレス腱断裂の原因は?
アキレス腱断裂は30~50代のスポーツをされている方や、久々にスポーツをされた方に起こりやすいです。
踏み込み、ジャンプの着地などのアキレス腱が急激に伸び縮みした際に起こります。
怪我の瞬間に「パンと踵を蹴られたような感覚」があり、直後は歩くことが困難になることが多いです。
スポーツではサッカーやバレーボール、テニスなどでの発生が多いです。
また、子供の運動会などで久々に走った際に発生する例もあります。
アキレス腱断裂の症状は?
受傷直後は、アキレス腱が蹴られた感じがして歩行が困難になります。
アキレス腱が断裂していても、足首を動かすことができたり、徐々に体重をかけて歩くこともできるようになります。
しかし、アキレス腱を断裂してしまうと、つま先立ちができず、地面を蹴って歩くことができません。
アキレス腱断裂の検査方法は?
アキレス腱断裂が疑われる場合は、「トンプソンテスト」を行います。
うつ伏せの姿勢で膝を90°に曲げた状態でふくらはぎをつまみます。
正常な場合は足首が底屈(天井の方を向く)します。
しかし、アキレス腱が断裂している場合は、この底屈ができなくなります。
また、アキレス腱が断裂している場合は、断裂部を触れると陥凹を認めます。
アキレス腱断裂での当院の治療は?
当院では超音波観察装置(エコー)を用いて、検査を行います。
もし、アキレス腱断裂を認める場合は、提携する病院を紹介させていただきます。
病院の医師と患者様の相談により、治療方針を決定することとなります。
〈保存療法〉
手術などは行わずに、ギプスやアキレス腱装具を用いて固定を行い、アキレス腱の回復を待ちます。
段階的にリハビリを行い、日常生活やスポーツ復帰を目指します。
〈手術療法〉
断裂したアキレス腱の断端を特殊な糸でつなぎ合わせます。
手術後は、保存療法と同様に、ギプスやアキレス腱装具を用いて固定を行い、アキレス腱の回復を待ちます。
アキレス腱断裂のリハビリは?
アキレス腱断裂のリハビリは段階的に行っていくことが重要です。
保存療法、手術療法ともに以下のような治療を行うことが一般的です。
医療機関と連携しながらリハビリを進めていきます。
ギプス固定期(1~3週間) ※病院によって差があります。
ギプス固定期間中からリハビリはスタートしています。
ギプス固定中は松葉杖を使って免荷(体重をかけられない)をするので、怪我をした方の下肢の筋力が落ちてしまいます。
そのため、この時期は筋力を全身の筋力を落とさないように、患部以外のトレーニングを実施していきます。
アキレス腱装具期(2週間~5週間) ※病院によって差があります。
アキレス腱の回復の程度により、ギプス固定からアキレス腱用の装具へ変更します。
アキレス腱ブーツとも言われています。
足首の角度を調整できる構造になっており、使い初めは底屈(つま先立ち)の角度を強めにつけて、1週間毎に足首の角度を調整して徐々にフラットに近づけていきます。
この時期では、足首の可動域訓練や軽めの筋力訓練、硬くなった筋のマッサージを行っていきます。
機能回復期
この時期になると屋内から徐々にアキレス腱装具を除去して、通常の歩行を練習していきます。リハビリでは安定したつま先立ちと可動域の獲得を目標に、筋力訓練や可動域訓練を中心に行います。
スポーツ復帰期
ジョギングやジャンプ動作などを行っていき、各種スポーツの動作に近い練習を行っていきます。また筋力訓練などもより積極的に行っていく時期となります。
安心安全なスポーツ復帰を目指すために、当院では復帰基準を設けて、リハビリを行います。
医療機関と連携しながら、スポーツ復帰までのリハビリを行います。
最後に
アキレス腱断裂のみならず、どの疾患においても、左右の筋力差を無くすことや可動域獲得が重要なことです。
そのため段階的にリハビリを行い、時期毎に適切な治療を行うことが大切になります。
当院は医療機関との連携もしっかりとしており、安心してリハビリを受けることができます。
安心安全なスポーツ復帰のために当院は全力を尽くします。
当院は21時まで受け付けしております。部活帰りやお仕事帰りにご相談にいらしてください。